Use Cases
自動車プレスラインシステム
システム設計、システム立ち上げ工数が大幅に削減。
システム構成
プレス制御の新しいアプローチは、モジュール化と分散化というコンセプトとなってきている。今後は、より早いシステム立ち上げと高い生産性、統合的な操作の容易性、そして、システム変更に対応できる柔軟性が重要で、「PCベースコントロール+CC-Link」がこれを実現する。コントロールとネットワークのオープン性は、制御技術分野において今後も推進され、SCADソフト、ソフトPLCを導入することで開発コストを削減できる。パネルコンピュータが、プレスラインすぐ横のキャビネットに配置され、毎時最大450トン、ボディーパーツをプレス制御する。パネルコンピュータにはCC-Linkマスターボードが内蔵され、プレス制御用にはソフトPLC(IEC-61131プログラミング)が使用され、CC-Linkは2系統接続されている。1系統は主に鋼板材のマテハン制御システム用に使用される。もう1系統はプレス制御用としてD-IO、DA/AD変換器やエンコーダが装備され、プレス角度、プレス位置を確認しながら制御する。角度が決定すると、2系統は互いに同期しながらチャージとディスチャージプレスを制御する。
効果
- (1)プレスコントローラの上位をCC-Linkで構成すると、分散型生産ラインを構築でき、各コントロールシステムの負荷分散システムを実現できる。
- (2)CC-Linkの共有メモリー方式により、プレスラインのモジュール化が実現でき、システム設計、システム立ち上げ工数が大幅に削減できる。
- (3)1台のパネルコンピュータにて、モニタリングデータを直接データ交換可能なので、ハードウェアコストが削減できる。
- (4)伝送クロック10Mbpsで、短いサイクルタイムとデータ伝送時間を実現でき、高速なプレスラインを実現できる。
- (5)ソフト、ハードともマルチベンダー仕様で実現できる。
資料提供:CLPA 錦戸顧問